STORY / ストーリー

事案5 おさらい(2011.02.25 O.A.)

 交番勤務一筋の巡査部長・園山徳次(木之元亮)が刺殺体で発見される。明け方の単独パトロール中に、何者かに襲われたようだ。まもなくテレビ局や新聞社に“園山は悪徳警官だった”という匿名の電話が入り、世間は園山の不祥事を噂しはじめる。告発電話によると、園山は犯罪を見のがす代わりに金銭を脅し取ったり、セクハラや暴力行為を繰り返していたというのだ。遺体発見現場にも、園山に厳しい取締りを受けた暴走族まがいの若者たちが「ざまあみろ」となど、はやし立てに来る始末で、同じ平沼交番勤務の大垣友和(石垣佑磨)は、そんな若者たちに憤りを隠せない。

 しかし、富樫正義(高橋克典)が知っている園山は、頑固だが不器用で涙もろく、情に厚い警官だった。園山の妻から、若い女性の声で「園山さんはやさしいおまわりさんだった。感謝している」という電話があったと聞いた富樫は、3ヶ月前、交番に立ち寄ったときのことを思い出す。そのとき、交番では園山が涙を浮かべながら、暴走族メンバーのひとり、百瀬真奈美(有村架純)を更正させようと真剣に叱っていたのだ。“感謝している”という電話をかけたのは、その真奈美なのではないかとにらんだ富樫たちは、彼女が何かを知っているのでは?と考え、行方を追いはじめる。

 そんな中、係長の里中啓一郎(小泉孝太郎)は、部下の富樫たちには黙って、県警本部の警務部資料室へと向かう。実は半年前、里中が警務部に在籍していた頃に、匿名の女性から園山に関する苦情を受けていたのだ。万引きを見のがすかわりに園山に交際を迫られ、メールで脅迫されたという内容だったが、園山本人は身に覚えがないと否定。しかし、園山の様子から、彼が誰かを庇っていることに気づいた里中は、それが大垣ではないかと指摘。園山は必ず大垣を更生させると誓い、里中もそれを見届けると約束したのだった。その際に同席していた警務部長・前島隆造(村上弘明)は、里中が今回の犯人は更生しなかった大垣だと睨んでいることを指摘し、「秘密裏に捜査を進め、逐一自分に報告するように」と圧力をかける。さらに、富樫の娘・のぞみ(宮武美桜)が、12年前に失踪した妻・紀子(森脇英理子)の連れ子であることも里中に告げて…。

 その頃、富樫と飯沼玲子(内山理名)は、ようやく真奈美を見つけ出す。園山と真面目になると約束し、不良仲間から抜けようとした真奈美は、顔にアザを作っていた。やはり園山の家に電話をかけたのは、真奈美だったのだ。そんな真奈美に、富樫は何か話したいことがあるのではないかと尋ね、驚くべき事実を知る。一方の里中は、前島から大垣に関する資料を受け取っていた。前島によると、大垣は事件関係者の女性に何度かちょっかいを出しているらしい。前島は、やはり園山に注意された大垣が犯人ではないかと匂わせると、大垣の身柄を早急に抑え、誰にも告げずに自分に連絡するよう命令する。少し離れた場所には、二人のやり取りを盗聴する森川明日香(滝沢沙織)の姿があった。明日香は盗聴した会話を録音し、富樫と玲子に聞かせて…。

 署に戻った里中は、部屋にいた津上譲司(八神蓮)を伴い、平沼交番へと向かうが、大垣はパトロール中だった。いきなり「逃亡の恐れがある」と言い出す里中に、交番にいた同僚の宮原栄作(佐野 圭亮)は驚くばかり。そこへ、ちょうどやってきた富樫と玲子も加わり、一同は大垣を探しにパトロールコースを走る。すると、川沿いの土手に、大垣の自転車だけが倒れていた…。大垣が怪しいと目をつけ、彼を拘束しようとしていたことに説明を求められた里中は、彼が犯人であることに確信を持てなかったからだと答える。推測である以上、秘密裏に捜査を進めて欲しいという里中の指示に従う富樫たち。しかし、里中の気づかないところで、彼らなりの捜査を進めていた…。

 翌朝、再び平沼交番を訪ねた里中は、宮原に事情を説明し、大垣から連絡があったら必ず連絡するようにと告げる。そして、交番を出た直後、富樫から車に乗るよう強要され、中華街のある店に連れて行かれる。そこで玲子といたのは、なんと大垣だった! 驚く里中に、あんたから保護したんだと答える富樫。そして、録音された前島と里中のやり取りを再生し、「この男を前島に渡せばどうなるか察しはついたはずだ」と自分たちを欺いたことを非難。そして、犯人は大垣ではなく宮原だと言い放つ。

 富樫らは真奈美から、宮原から不良仲間との付き合いや悪さを周囲にばらすと脅され、売春を強要されたと打ち明けられていたのだ。しかも宮原は、同様の手口で数人の少女を脅して売春させ、金儲けをしていた。真奈美は一週間前にそのことを園山に相談、必ず何とかすると言われていたのだという。園山は宮原と話をつけようとして殺された。富樫らはそう推測していた。

 大垣を使い、人気のないところに宮原を呼び出す富樫たち。すると予想通り、姿を現した宮原は、大垣を自殺に見せかけて殺害しようとする。しかし、宮原を尾行していた柴田安春(鈴木浩介)山下学(平山浩行)、隠れていた富樫や里中、玲子に囲まれた宮原は、園山に自首して罪を償えと言われたから殺したと、犯行を自供。正義と平和のため必死に働いているのに、ちっとも感謝されない、その分ちょっといい思いをしただけだという宮原に、だったら、こんな仕事選ぶなと言い放つ富樫。そして、楽しいことなんかひとつもない。それでも守りたいものがあるから、園山も自分たちもやってきたんだと言う富樫の言葉に、里中は複雑な思いを抱く。

 その後、富樫らは拘束した宮原を里中に渡すが、里中は宮原を前島には差し出さず、事件を公にした。忠実な部下が欲しいと嘆く前島に、里中は「私は正しいことをしたと思っています」と言うと、この会話が盗聴されていることを伝える。

 その夜、前島と並んで話す富樫の姿があった。里中をバカ呼ばわりし、彼を好きにしていいという前島。さらに、富樫の妻と娘のことを里中に話したという前島に、富樫は「今度その話をしたら殺すぞ」と言い放つと、その足である病院へと向かう。富樫が訪ねた病室に寝ていたのは、植物状態の妻・紀子だった…。





  • 園山 徳次(木之元 亮)
  • 宮原 栄作(佐野 圭亮)
  • 百瀬 真奈美(有村 架純)
  • 大垣 友和(石垣 佑磨)